シェフを読みました
超天才シェフが流れの料理人として、クライアントから破格の報酬をもらって料理を作って行くもので、イメージとしては、ブラックジャックを料理人にした感じ。
ブラックジャックは、クライアントが死にかけた患者そのものですが、シェフでは、クライアントの持つ欲望や嫉妬、怒りや、恐れなどが解決すべき対象として描かれています
- 男と女の関係
- 親と子どもの関係
- お金もちと貧乏の関係
- 家族の関係
- 会社と個人の関係
クライアントは、必ず過去思い出や自慢の長話をするのですが、必ずそれを途中でたちきってます
「私はそんな話を聞きにきたのではない、料理を作りにきた」
あと、よくバーで味沢が飲んでいると、そのとなりに座ってきてかって話をしてきたりします
でも、聞いてるんですよね。
そういう内容から、味沢はその相手の人生にあった料理や素材を選で、料理だけで、相手の人生を変えていくのです
人を結婚させたり
自殺を止めさせたり
独立させたり
今より少し良い未来を、料理だけで、相手に選ばせている。そんな感じ
人間関係に始まり人間関係に終る、作者はそういっているような気がします
課題となるシチュエーションがあって、それを料理だけで、解決可能なのか、という問いかけ。
基本路線としては、ターゲットの過去に縁のある料理や味を再現したり、意味のある素材を使うことで、その人の心を前進させている
また、一度解決したはずの人間関係がレベルアップして帰ってくる
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