最近ICOがはやってますね。
ICOとは Initial Coin Offering で 仮想通貨発行による資金調達 で株式による上場
の代わりに独自の仮想通貨を発行して、それを買ってもらって自社の資金源とするやり方です
で本題。ICOのためのプラットフォームで COMSA というのがあります。
最近だとプレミアムウォーターホールディングスやCAMPFIRが利用して話題です
この COMSA ってどんなサービスなんでしょうかね。まず運営している会社を見てみます
■運営会社
テックビューロ(HP:http://techbureau.jp/)
■実施プロジェクト(HPから引用)
- mijin・・・ブロックチェーン技術を、誰もが簡単にプライベートP2Pネットワークとして利用できるように開発された汎用プラットフォーム
- Zaif・・・Bitcoinを含む暗号通貨の取引所や為替API、ウォレットを提供する暗号通貨総合サービスブランド。簡単に暗号通貨を売買できます
- clock print・・・「クローク・プリント」は、普段は簿透明で、スマートフォンのカメラやデジタルカメラからははっきりと見える印刷技術。Tシャツなどに印刷すれば、2つの違うデザインを重ねることができます
- cloak codes・・・「クローク・コード」は、普段はほぼ透明で、スマートフォンのカメラからははっきりと見える二次元バーコード技術。スペースを必要とせず、ポスターや写真に重ねて設置できます。
- amedama・・・クッキーを使わず、高い精度で推定して端末をマッチングするトラッキング技術。スマートフォンの広告効果測定などに最適です。既に、Overtex社の広告サービス「Soendo」でその実力は実証済です。
- Qrust・・・ソーシャルメディア上の反響から、SNSユーザーやURL、ウェブサイトの影響力をスコア化する解析技術。Overtex社の広告サービスSoendoにも使用され、広告費用対効果を300%以上改善しました。
- codes・・・日本独自のインフラを活用した、電子価値や電子商材を現金引き換え(代引き)で決済するビジネスモデル。
Zaifは僕も使っていて、現時点で、仮想通貨の積み立てができる唯一のサービスですね
というか、結構面白そうなことやってますね。「クローク・プリント」とか普通に面白そう。
■COMSAについて
下記ページに書いてある内容をもとにまとめてみました。
日本の仮想通貨法を武器とした資金調達のICOプラットフォーム「COMSA」をテックビューロが発表
<ブロックチェーン>
・mijinにより構築したプライベートブロックチェーン。
・サーキットブレーカー(価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を止めるなどの措置をとる制度)など緊急事態への対応
・プライベートブロックチェーン内トークンとパブリックブロックチェーン上のトークンを連携させるソリューションにも対応する
-対応パブリックブロックチェーン
・ビットコイン
・Ethereum
・NEM
→上記は仮想通貨の名前でもあるのでちょっとややこしいですけど、ブロックチェーンの技術
が違います。ここらへんはZaifで提供しているものと同じですね
<トークン(仮想通貨)の発行技術>
・Ethereum上のトークン技術ERC20
・NEMの技術であるMosaic
<資金管理>
・Zaif取引所が資金を管理する。
→Zaif取引所は日本の仮想通貨法に基づき金融庁の登録事業となる予定なので、法的根拠が明確になる
<情報公開>
・有識者を集めたICO協議会を設置し、研究や情報発信を行う
なるほど、つまり
1.簡単にプライベートブロックチェーンを構築できます。必要に応じてパブリックブロックチェーンにも連携できます。
2.トークン(仮想通貨)の発行は、EthereumやNEMの技術が使えます
3.資金管理は、金融庁の登録事業となる予定のZaifがやるから安心です
といったところでしょうか。基本的にはプライベートブロックチェーンなので、非中央集権型というよりは中央集権型の仮想通貨としての提供になるという感じですね。
中央集権型になっている点は、The DAOでのハッキングにおける課題に対して対応した形のようです
<The DAOでのハッキングにおける課題>非中央集権型という建前のため素早いセキュリティ対策が取れないままハッキング被害を受けた。またハッキングによる被害を回復しようとしてEthereumのパブリックブロックチェーンのハードフォークによる巻き戻しという強行策を取り、その副作用として新たな仮想通貨Ethereum Classicが分岐した。さらにThe DAOには法的根拠が明確でないとの指摘があった。(引用)http://jp.techcrunch.com/2017/08/03/ico-platform-comsa/
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